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【映画感想】「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」令和初の号泣映画【ネタバレ】

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僕はドラゴンクエストシリーズはすべてプレイ、クリア済みの大のドラゴンクエストファンです。

 

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どのくらい大好きかという語りを入れます。

 

1では「ゆうべはお楽しみでしたね」といわれいろいろ想像し、鎧探しには苦労もしました。

1ではベギラゴンはなくベギラマしかありません

2では初の仲間が登場、主人公は攻撃、

王子は補助

王女は回復

と役割が決まっていて戦闘を組み立てるのが面白かったです。

3ではいろんな職種の仲間を自由に連れていけます

遊び人を育てると賢者という最強職業になります

4では初にAIが登場、システムも斬新で

次々と操作キャラクターが入れ替わります

中でもトルネコ編が面白く

嫁と子どものためにせっせとダンジョンを潜ってアイテムを回収してそれを売りに出すというアイテムショップ経営ができます。

のちにこのトルネコ編を模倣したゲームもたくさん発売されました。

それぐらい影響力のある作品です。

 5は一番大好きな作品で

 

ドラゴンクエスト5が中でも一番好きな作品です。

父親は目の前で焼かれ、楽しい青年時代は

奴隷として過ごし結婚して子どもを授かるはいいものの、

主人公は石化してしまい、8年もの月日を石像として過ごします。そして母親のマーサは目の前で魔王の落雷攻撃で焼き殺されます。

そんな辛い目にも逢いますが

石化のおかげで若い嫁と若い自分。それに一番子育てが大変な時期をスキップして一番可愛い盛りの子どもが勝手に育っている。そして一緒に冒険できる。

という幸せも味わえます。

仲間モンスターシステムも最高で、何度も戦った敵がランダムで仲間になってくれてこの仲間モンスターが心強い。

仲間モンスターだけでパーティーを編成してもいいぐらいです。

5のあとに6.7.8.9.10.11もやりますが5を超えた作品は出ていません。

ドラクエ5こそドラクエシリーズの中で最も傑作といえるでしょう。

だから初のドラクエ映画化もドラクエ5が選ばれたのだと思います。

美しい3Dのコンピューターグラフィックスで生まれ変わった映像美は最高でした。

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ドラクエ5のあの楽しい冒険が映画になって甦るとは思っていませんでした。

すべてが最高です。

ゲマとの因縁もよく描かれていて

ゲスで強くて悪くて最高の悪役です。

仲間との出会い、父を殺された恨み、

ゲマとの最終決戦で勇者の息子と共闘で勝利。

最高に熱い演出です。

 

しかしゲマを倒した後世界が時間停止してしまいます。

 

そしてゲームに登場しない謎の白い人間が現れます。

 

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お前は今VRゲームの中にいる。

 

これはVRドラクエ5でお前以外はすべてゲームのデータだ。

 

大人になったのにゲームばっかやっていてなにやっているんだお前は。

 

早く大人になれ

 

それに対して主人公は

「ゲームの体験も俺にとっては立派な現実なんだよー!」

といってその謎の白い人物を剣で刺してゲームクリアになっておしまいです。

 

「私を作った天才プログラマーはゲームをやっているお前らが嫌いのようだ」

とまで言っています

 

 

これは強烈な山崎貴監督から視聴者に対するメッセージだと受け取りました。

 

俺は毎日努力してきた。今ではドラえもんやルパンやドラクエの監督まで任されているほどの人物だ。

業界内で実績もある。収入もある。

それに比べてこれを見ているだけのお前らはどうだ?

コンテンツを消費するだけ消費しつくして

何の生産性もない人間だ。

 

監督の言いたかったことはこういうことだったんじゃないでしょうか。

もはやぽかーんです。

大好きなドラクエの映画が観られると思って期待していたら、視聴者批判。説教までされてしまいました。

 

一応主人公が

「ゲームの体験も俺にとっては立派な現実なんだよー!」

と言って説教した人物を倒してはいますが、見ているこっちはぽかーんでした。

 

僕はレンタルで見ましたが

先に見たゲーム業界の知り合いが「史上最悪のくそ映画だった」と言っていましたが

なるほど、これで言っていたのか、と納得しました。

 

僕もエンタメ業界の端くれの人間として、こんなひどいシナリオだけは書きたくないなと。

最後のどんでん返しのシナリオはひどいですが

序盤から中盤にかけての映像はとても美しいので

それだけでも観る価値はあると思います。